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コラム第3回「鉄道固有の技術を護る」
 「C57-1号機」は昭和12年3月に誕生した。爾来(じらい)、67年かけて365万キロ走行している。東京~新山口間を3,500回走ったことになる。この間、部品の磨滅、磨耗、劣化や腐食、毀損(きそん)と格闘しながら、梅小路(うめこうじ)運転区と山口鉄道部の少ない練達の技師たちの高度な技術と入念な手入れに支えられ、また、ベテラン機関士や機関助士の卓越した操縦技術によって、まだまだ現役として活躍している。四半世紀25年間にわたり護り抜いてきたことは、驚異的なことといえる。
 蒸気機関車の運転室は他に類を見ない過酷な職場である。しかし、人の力、職人の技で動かすこの過酷な仕事には、今の仕事の中で味わうことの少なくなった達成感がある。機関士、機関助士は、冬季の寒風の吹き込む寒さ、夏季の60度以上の高温の中で、新山口駅を出て帰るまで人の力で約2トン以上の石炭を焚き、圧力の上がった蒸気を効率よく使い1000分の25の急勾配を登る。トンネルの中の熱気と煙、吹き出る汗、自信と誇りを持った二人の職人は全身全霊をかけ五感を働かせ、信頼と絶妙のコンビネーションでこの過酷な仕事をこなしていく。
 今では、蒸気機関車の仕事に携わった者は非常に少なくなった。「やまぐち号」には新しい部品は無い。不具合が生ずれば静態保存の車体からの借用か、技術者によって手作りをする。しかし練達の技術者は年々少なくなり、今では数名を残すのみとなった。130年間にわたって脈々と息づいてきた蒸気機関車は鉄道の原点であり、歴史的鉄道文化遺産である。多くの先達によって営々と築き上げられた整備と操縦という鉄道固有の技術と文化は、心に響きわたる汽笛の音、ドラフト音とともに途絶えさせることはできない。職人達の熟練の仕事は確実に後世に継承していかなければならないし、これは山口鉄道部の使命であると考えている。
山口大学生と中原中也
車内放送の様子

田丸 道男 著/田丸 道男(JR西日本山口鉄道部長)
「山口きらめーる」より抜粋
詳しくは http://kirara.pref.yamaguchi.lg.jp/mag/html/20040813/html_20040813.html
山口きらめーる
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